シンジ |
「もうやだ・・・もうやだ・・・」 |
カヲル |
「もう、いいのかい?」 |
シンジ |
「そこに居たの? カヲル君」 |
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ゲンドウ |
「この時を、ただひたすら待ち続けていた。ようやく逢えたな、ユイ」 |
ゲンドウ |
「俺が傍に寄ると、シンジを傷つけるだけだ。だから、何もしない方がいい」 |
ユイ |
「シンジが怖かったのね?」 |
ゲンドウ |
「自分が人から愛されるとは信じられない。私はそんな資格はない」 |
カヲル |
「ただ逃げているだけなんだ。自分が傷つく前に、世界を拒絶している」 |
ユイ |
「人の間にある、形もなく、目にも見えないものが・・・」 |
レイ |
「・・・怖くて、心を閉じるしかなかったのね・・・」 |
ゲンドウ |
「その報いがこの有様か。済まなかったな、シンジ」 |
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シンジ |
「あそこでは、嫌な事しかなかった気がする。だからきっと、逃げ出しても良かったんだ。でも逃げたところにもいい事はなかった。だって僕が居ないもの。誰も居ないのと同じだもの」 |
カヲル |
「再びATフィールドが、君や他人を傷つけてもいいのかい?」 |
シンジ |
「構わない」 |
シンジ |
「でも、僕の心の中に居る君たちは、何?」 |
レイ |
「希望なのよ」 |
レイ |
「ヒトは互いに分かり合えるかもしれない、ということの・・・」 |
カヲル |
「好きだという言葉と共にね」 |
シンジ |
「だけどそれは見せ掛けなんだ!!自分勝手な思い込みなんだ!!祈りみたいなものなんだ!!ずっと続くはずないんだ!!いつかは裏切られるんだ!!僕を見捨てるんだ!!」 |
シンジ |
「でも僕はもう一度逢いたいと思った。その時の気持ちは本当だと思うから」 |
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カヲル |
「現実は知らないところに・・・。夢は現実の中に・・・」 |
レイ |
「そして、真実は心の中にある」 |
カヲル |
「ヒトの心が自分自身の形を造り出しているからね」 |
レイ |
「そして、新たなイメージがそのヒトの心も形も変えていくわ。イメージが、創造する力が、自分たちの未来を、時の流れを創り出しているもの」 |
カヲル |
「ただ、ヒトは自分自身の意志で動かなければ、何も変わらない」 |
レイ |
「だから、見失った自分は、自分の力で取り戻すのよ」 |
レイ |
「たとえ、自分の言葉を失っても、他人の言葉に取り込まれても・・・」 |
レイ |
「自らの力で自分自身をイメージ出来れば、誰もがヒトの形に戻れるわ」 |